医療法人美澄会 こすみ皮膚科クリニック

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皮膚病のはなし

脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)

活発すぎる皮脂分泌

脂漏性皮膚炎は、生後2~12週の乳児と、思春期以後40歳までに多く見られる皮膚病です。脂漏部(皮脂腺分泌物が多すぎる部位)といわれる頭、顔、胸、背中、わきの下、股などの毛の根元に、フケや脂っぽいカサブタをかぶったが紅斑ができます。かゆみはなく、あっても軽度です。
原因は不明な点もありますが、ちょうど皮脂腺の働きが活発な時期に一致しており、先天的な皮脂の分泌異常が考えられ、これに①胃腸障害②風邪③不衛生など、いくつかの要素が関係して発症するといわれています。
新生児・乳児期では初め前頭部~頭頂部に黄色や黄褐色のフケのような粉状で現れるのが特徴です。それが次第に赤みを帯びて広がり、額や眉毛、鼻の周囲などにもでき、油脂のような厚いカサブタが固まって皮膚にこびりつくようになります。思春期以後では頭部や額の生え際、胸、背中などに乾燥したフケを持つ紅斑となる場合が多いようです。

規則正しい生活を心がけて

家庭では、症状を悪化させないために、

・入浴を励行して皮膚の清潔に努める
・規則正しい生活をし、十分な睡眠をとる
・精神的ストレスを取り除く
・食事は糖質や脂質が少なく、ビタミンB2・B6、繊維の多い食品をバランスよくとる

といったことが大切です。
赤ちゃんの場合、

・つめを短く切る
・うつぶせに寝せない
・抱っこする人はセーターなど赤ちゃんの肌を刺激するような衣類を身に着けない

などの気配りも必要です。
そして、

・下痢などの胃腸障害に注意する
・バランスの良い食事で栄養状態を良好に保つ

いったことを心がけてください。

洗髪はせっけんで

入浴は毎日、洗髪は週1~2回、刺激の少ない弱酸性せっけんを用いて行います。フケとりシャンプーはフケを抑えるのに効果的ですが、長期間頻回に使うと脱毛や刺激性皮膚炎になりやすいので、週1回程度にとどめてください。