いぼ (尋常性疣贅=じんじょうせいゆうぜい)
「いぼ」はウイルスでうつる
いぼは、平たく盛り上がった肌色の皮疹で、中身が詰まり、表面は硬くザラザラした感じがするのが特徴です。ヒト疣贅ウイルスによって起こる病気で、手をつないだり、プールや温泉などを介して、人から人へ、あるいは自分の体の中でつぎつぎとうつります。体のどの部位にもできますが、特に手、指の背側によくできます。足の裏にできたものは、隆起が少ないのでよくウオノメやタコと間違われます。
治療は局所療法が中心
[冷凍法] マイナス170度の液体窒素を含ませた綿棒を患部に当てて、凍傷を起こさせるものです。少し痛みはありますが、比較的安全で、一番よく用いられています。
気になっても、いじらないで
いぼは、時間がたつにつれて次第に大きくなったり、触ることでほかの部位にうつっていきます。ウオノメやタコと思って削ったりすると逆に増えてしまうことがあるので、自己判断は禁物です。気になる皮疹を見つけたら、決していじらないで、早めに皮膚科を受診してください。
手足を清潔に
いぼのウイルスは、指のささくれや目に見えない小さな傷から侵入します。手洗いの励行など、ふだんから手足の清潔を心がけましょう。