医療法人美澄会 こすみ皮膚科クリニック

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皮膚病のはなし

虫刺され(虫刺症)

生活の中に潜む害虫にご用心

一般的には、虫刺症というのは、虫に刺された時に皮膚に注入される虫の唾液腺物質に対するアレルギー反応です。刺されて1~2日後に症状が出ることもあり、患者様自身が刺されたことに気付かない場合もあります。
日常生活で虫刺されの原因となる虫は、カ類、ノミ類、ブユ類、イエダニ類がほとんどです。虫刺され(虫刺症)で、刺されている場面が確認されていない場合は、症状(ぶつぶつの分布、形)、患者様の生活様式、行動から、原因となった虫を推定します。

虫によって症状はさまざま

カに刺された場合、小さなお子様だと1~2日後に強い症状(腫れ、しこり)が現れることがあります。
ノミに刺された場合は、ひざから下に症状が集中することが多く、ときに水ぶくれをつくることもあります。
ダニでは、体の軟らかいところ(例えば腹、わき、陰部)に症状が出やすいようです。
毛虫による皮膚炎では、うでなど露出部分を中心に症状が集中し、多発する傾向にあります。
しかし、虫刺されに対する皮膚の反応は個人差があるので、十分な診察を行っても、原因となった虫を断定することが難しい場合があります。

塗り薬と飲み薬を併用

虫刺されの治療は、塗り薬が主体ですが、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤などの飲み薬を併用します。
なお、小さなお子様は症状が強く出やすく、かきむしって「とびひ」(伝染性膿痂疹=でんせんせいのうかしん)になることもあるので、特に適切な治療が必要です。