医療法人美澄会 こすみ皮膚科クリニック

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皮膚病のはなし

にきび(尋常性ざ瘡)

にきびは青春のシンボル?

にきびとは、脂腺性毛包という顔や背中、胸だけにある毛穴が詰まり、うみがたまるとか、赤みや腫れが生じるなどの炎症を起こしたものです。
 にきびは男女を問わず男性ホルモンの分泌が盛んになる思春期にでき始めることから、一般に青春のシンボルのようにいわれています。男性の場合は25歳くらいでおさまることが多く、それで、25歳を境にこの炎症を「にきび」とは言わなくなるようです。しかし、25歳を過ぎたからといって「にきび」と呼ばないわけでありません。それに、女性はさまざまな原因が関係して、軽いながらも40代まで続くことがあります。

多すぎる皮脂が炎症の元

皮膚の表皮の下には、血管が通っている真皮があり、表皮が真皮に食い込んで毛包を作っています。途中には皮脂腺があり、ここから皮脂が出て毛穴を通り皮膚の表面を潤します。しかし、皮脂の出方が多すぎると毛穴が詰まり、表皮に角質ができやすくなってしまいます。この角質が面皰(めんぽう)という塊を作り、にきびの原因になるわけです。
 また、毛穴の中には常在菌として細菌やカビがおり、皮脂を栄養として生きています。この細菌が皮脂を分解して脂肪酸を作り、それが角質をたくさん作って炎症を起こすのです。

糖質のとり過ぎはダメ

にきびをできにくくするためには、その要因になるものを取り除くことが大切です。便秘などの胃腸障害、チョコレートやナッツ類などに多く含まれる糖質のとり過ぎ、ストレスなどが要因として考えられます。ですから便秘にならないように繊維質の多い食事をとり、糖質のとり過ぎに注意し、ストレスをためないようにして予防してください。ヘルメットやタートルネックが皮膚を刺激してできることもあります。

洗顔をていねいに

毎日の洗顔をていねいにしてください。女性は化粧品の落とし方が悪いとできることもあります。ファンデーションなどの化粧品はほとんどが油性のものですから、落とす場合は化粧品が残らないようにきれいに洗顔しましょう。にきびができているときは刺激の少ない石鹸を使い、化粧をするときは最小限の化粧で済ませるよう、化粧のしかたを工夫することが大切です。
 にきびには市販の外用薬もたくさん出ていますが、使用法を誤ると別のトラブルを引き起こすこともあります。赤みが強く、化膿した状態になってしまったら、迷わず専門医で受診することをお勧めします